広報ボランティアチーム アフリカン・スタディーズ②

取材では、ムルアカさんの子供時代からコンゴの放送局に勤めていた頃の話、来日後の苦労や様々な著名な方との出会い、歴史を踏まえたコンゴを含むアフリカの人にとっての音楽に関することなどを伺いました。その中でも特に印象に残っているお話が2つあります。

1つ目は、政治家である鈴木宗男さんとの出会いです。ムルアカさんがアフリカのことを知ってもらおうとセミナーを企画し、多くの国会議員に招待状を送った時、「参加する」と返事をしていた在京国会議員達は当日姿を見せず、唯一出席してくれたのが鈴木宗男さんでした。鈴木宗男さんはアフリカに興味をもっており、わざわざその会に出席するために北海道から上京されたそうです。その後ムルアカさんは鈴木宗男さんの秘書になったというお話を伺いました。

ムルアカさんが生活文化や言語も異なる日本で議員秘書になれるほど努力されたのが伝わると同時に鈴木宗男さんの他の議員が関心を寄せていないアフリカに注目し、秘書として迎え入れる国際感覚に驚きました。

 

2つ目は、コンゴの子供たちの現状です。義務教育という制度はあるものの日本の公立学校とは異なり、親御さんの授業料から学校運営、先生方へのお給料も支払っている現状で楽器がなく音楽の授業もほとんどないというお話を伺いました。音楽教育で感受性を豊かにできたり、周りの人と一緒に作り上げる楽しさを学んだりする機会が得られないことに対して悲しく思いました。

Aimecの活動では楽器寄贈を行っているため、コンゴの子供たちのように十分な音楽教育を得られないところへ、楽器を寄贈できるようより一層活動に努めていきたいと思いました。

(学生ボランティア M)