5月31日 セーシェル共和国に向けて楽器を船便で送る

 かねてより岩井理事長が連絡を取り合っていた在東京セーシェル共和国名誉領事館の長谷川仰子様から、セーシェル側の受け入れ態勢が整ったとの連絡を頂きましたのでので、計画を実行に移しました。

 5月31日、鍵盤ハーモニカ100台とリコーダー50本の入った10個の段ボール箱を南足柄郵便局へ運び、輸出申告書と共に窓口で発送手続きを行いました。鍵盤ハーモニカは5月2日に足柄高校の生徒4名が本部に来てパーツ確認とクリーニングをしてくれたもので、ケースの中には楽器を贈ってくれた子ども達からのメッセージカードが入っています。楽器を受け取った子ども達からもメッセージが届き、両国の子ども同士の交流が育っていってほしいと願っています。

足柄高校の生徒にによるセーシェル向け楽器の確認とクリーニング

 今回のセーシェル共和国への楽器の寄贈事業にはこれまでと異なる特徴が二つあります。

 一つはこの事業が、新たに在東京セーシェル共和国名誉領事に就任された増山郁夫氏の初仕事として非常に高く評価されていて、名誉領事館からの全面的なご協力のもとで輸送や通関に関する課題がスムーズに解決されたことです。

 二つ目の特徴は、楽器の受け入れ先が既に決まっており、有効に使われることが確実視されることです。受け入先の国立芸術コンセルヴォアトワールは、文化省の所管で、開設している音楽・ダンス・演劇の3コースには放課後、子ども達が通っています。音楽コースではボニファセ・竹井国子氏が、鍵盤ハーモニカを使った音楽教育の充実のために準備し努力を重ねてきているそうです。今回の寄贈は夢のようで、心から感謝しているとのお気持ちが名誉領事館のメールでAIMECに届けられました。私たちとしても、国内の子ども達から預かった楽器がこのように有効に使われるのは大変に有難く、理想的な協働事業の形だと考え、今後の展開を楽しみにしています。