設立趣旨

1989年11月8日、ベルリンの壁が崩壊し、東西の冷戦が終結した後、平和と幸福の時代が訪れるという多くの人々の期待に反し、民族間の争い、テロ、経済成長にともなう社会的格差の拡大など、深刻な問題が全世界を覆っています。経済のグローバル化やインターネットの普及などの社会の進化にもかかわらず、言語、宗教、習慣、貧困などが障害となり、お互いを理解し尊重し合う社会が未だ実現できておりません。

一方、音楽や芸術は人類共通の言語です。美しいものに人は心を震わせ笑顔になります。音楽は人の心を豊かにします。そして音楽を楽しむためには平和な環境が必要です。成熟した社会を築き上げた日本、平和憲法を持つ日本、日本の役割は何でしょうか? 私たち日本人に何ができるでしょうか?

私たちは音楽を通して平和を願う気持ちを世界に伝えていきたいと思います。次代を担う世界の子どもたちに楽器を贈り、笑顔を増やしていきたいと思います。世界の子どもたちを大切に思うことは日本の子どもたちの将来にとってとても重要なことです。私たちは「平和の輸出」を協会の理念として高く掲げます。

7年前に神奈川県南足柄市で始めた楽器収集の小さな活動は、多くの方々の理解と協力に支えられ、他の地域へ広がっています。楽器の贈り先の国の数も年々増えつつあります。これから先、楽器の収集と寄贈を通した私たちの海外の子どもたちへの音楽教育の支援活動はますます発展していくものと信じます。
このような国の内外での活動をさらに積極的に進め、責任の所在を明確にして一層の信頼と支援を得るために、私たちは「特定非営利活動法人」を設立します。

理事長 岩井光祐

役割終えた楽器